第3話以来,未華子ちゃんの勤務先の総合診療科 (以下,総診) は病院経営陣から1名の人員削減を求められているのですが,そんな状況の中,どういうわけか総診の小池栄子医師が辞表を提出します.いったいどうしたのでしょうか……ということで,今回は小池先生が主役です.
ひょっとすると小池先生は,前回かろうじてリストラを回避した生瀬勝久医師の身代わりとなって総診のために身を退こうとしているのではないか,そう考えた未華子ちゃんは生瀬先生に単刀直入にお願いするのです.「生瀬先生,やっぱり辞めて,今すぐ!」(笑)
だって,小池先生は総診の貴重な戦力だし,どうせ1名失うなら冠婚葬祭・宴会部長の生瀬先生を失うのが一番痛手が少ないでしょうという,情け容赦の無い未華子ちゃんの判断.(^_^;
とにかく小池先生には辞職を思い止まってもらいたいということで,総診の面々は代わる代わる小池先生の説得を試みます.しかし,ヲタクの吉沢悠医師は言ってることが意味不明(笑)で説得にならず,生瀬先生に至ってはむしろ早期辞職を促すようなことを口走る始末.
己の保身しか考えていない生瀬先生の態度に怒り心頭の未華子ちゃん.いい加減にしないと鉄拳一発ブチかますわよ.(笑)
最後に満を持して椎名桔平部長が小池先生の説得に向かった……と思いきや,「辞める前に一度合コンのセッティングをしてくれないか.君には綺麗な友達が多そうだ」……って,いったい何の話だコラ.(^_^;
ブチ切れた未華子ちゃん,椎名部長のおでこをペシッと一発叩いて,「このスットコドッコイ!!」と叱りつけています.どっちが上司なんだか.(笑)
ここで総診に急患が運び込まれ,小池先生がその患者を担当することになります.その患者の治療が終わるまでになんとか小池先生の翻意を促そうと未華子ちゃんたちは画策するのです.上掲左画像はそんな状況下のひとコマですが,このシーンも可笑しかったですな.
今回も未華子ちゃんとファイヤー東山紀之先生の絡みは軽妙な可笑しさがあって良かったです.大爆笑するような面白さではないのですが,思わずクスクス笑ってしまうような感じ.
KYファイヤー東山先生の失礼な言動で当該患者が気分を害した時には「アハハハ(汗).コレが医者に見えますか? 慰問のコスプレダンサーですっ!」と釈明し(笑),一方,「オレには人体のあらゆる構造が透けて見える」とファイヤー東山先生が豪語している時には,影のように寄り添って「すみからすみまでスケルトンに! 心の中まで見えるのですっ!」と解説し.(笑)
今回も患者の症状は難解で病因究明は困難を極めましたが,ファイヤー東山先生の活躍と総診の面々の努力で問題解決.レイによってその辺の経緯は割愛し,未華子ちゃんの姿だけ記録しておきます.(^_^;
一方,小池先生の抱える問題も明らかに.小池先生は以前の勤務先で虫垂炎の誤診から切開する必要の無い患者にメスを入れるというミスを犯し,そのうえその時の小池先生の診察所見と執刀にOKを出した上司からも見捨てられ,失意のうちにこの病院の総診に飛ばされたのでした.
当時の小池先生の上司の態度に憤慨した未華子ちゃんは「ボコりに行きましょう!」と立ち上がるのです.意外に武闘派の未華子ちゃん.
そして,病院の食堂に居合わせていた小池先生の元上司にちょっとしたお仕置きを実行.あら,痛かったですか? アイムソーリー.
第1話,第2話の状況説明・キャラクター紹介が起承転結の“起”,第3話,第4話,そしてこの第5話のキャラクター掘り下げが“承”という位置付けでしょうか.次回から“転”かと思ったら,次回は総診の看護士・大倉忠義氏を主役として同様のエピソードが続くようです.
第3話以降の一連のエピソードで総診の医師たちはそれぞれ再起し,同時に総診としての一体感も出てきたような感じです.小池先生も吹っ切れたようで,辞表は取り下げ,引き続き総診で頑張ることとなりました.
個人的に意外で面白かったのは,未華子ちゃんがかなりの武闘派だったことです.ナメてたら手も足も出るわよ.(^_^;
さて,小池先生が辞職を撤回したのはいいのですが,そうすると総診の人員削減問題が振り出しに戻ってしまいます.「もう椎名部長が辞めたらどうです?」と部長本人に言う未華子ちゃん.総診に怖いもの無し.(笑)
また,ラストでファイヤー東山先生がついにテレビデビューだとか何とかほざいていましたが,いったいどういうことでしょうか.総診の面々の,そして未華子ちゃんの明日はどっちだ!?
本日主役の小池栄子先生.しかし,人体を切るのが好きなマッドドクターという当初のキャラクター設定と,今回明かされた医療ミス(不必要な執刀)で左遷されたという経歴がちょっと矛盾するような気もします.そういう経験があるとむしろメス入れが怖くなるんじゃないかなぁ.
◆
前回のラストでファイヤー東山紀之先生がテレビデビューとか何とか言って騒いでいましたが,よくよく話を聞いてみれば,未華子ちゃんの勤務先の総合診療科 (以下,総診) に対して総合診療をテーマとしたテレビ番組への出演依頼が来たということのようで.
これはチャンスです.うまく行けば総診に患者が殺到し,リストラの心配も無くなるかもしれません.早速テレビ出演者の人選が始まりますが,当初ノリノリの大乗り気だったファイヤー東山先生はダンスをする番組ではないと知ったとたんにやる気を喪失してます.(使えねぇ(^_^;)
結局,未華子ちゃんが勝手に人選を進め(笑),消去法的に椎名桔平部長が出演することに.ただし椎名部長だけでは頼りない(笑)ので,未華子ちゃんとファイヤー東山先生もスタジオに同行します.椎名部長がコメントに詰まった時にはファイヤー東山先生がイヤホンを通じて適宜指示を与えるという手はずで,未華子ちゃんがそのオペレーションを統括するのです.
未華子ちゃん曰く「これで椎名部長の馬鹿も隠せます」ですと.(^_^;
ところが,裏方に徹しきれないファイヤー東山先生は途中から番組に乱入して勝手に踊り始めてしまいます.あーあ,何やってんのよもう.
乱入ダンスのせいでファイヤー東山先生はテレビ局から出入り禁止を申し渡されてしまいましたが(笑),総診としてはテレビの効果はてきめんで,放送翌日から外来患者数は激増.
そんな中に全身の痛みを訴える中年女性がいました.その女性は様々な病院で診察を受けても痛みが治まらず,痛みの原因もよくわからないというのです.総診の医師たちはシックロール (病人であることに居心地の良さを覚え,治癒を拒み病状を訴え続ける) を疑います.
一方,テレビ局に嫌われデビューが遠のいたファイヤー東山先生は失意のあまり口も利けません(笑).打合せのときはPCに文章を打ち,それを未華子ちゃんに音読させています.総診のダメ医師たちを罵倒する言葉があっても遠慮なく口に出す未華子ちゃん.しかも身振り付きで.(笑)
失意のファイヤー東山先生はとうとうロッカー室に引き篭もり,内側からドアの鍵をかけてしまいました.小学生かい.(^_^;
しかし,このままでは件の中年女性患者の診察にも支障を来たしてしまいます.未華子ちゃんは一計を案じ,ドアの外で少年隊のライブDVDの映像を流し始めました.すると,DVD音声に釣られてファイヤー東山先生がドアを開けて出て来るではありませんか.(笑)
この天岩戸作戦は成功したかに見えたのですが,ファイヤー東山先生は隙を見て再びロッカー室に引き篭もってしまいました.(^_^;
一騒動の末,なんとかファイヤー東山先生をロッカー室から引き出すことに成功.やれやれ,世話が焼けるなーと言いたげな未華子ちゃん.
余談ですが,このシーンの未華子ちゃんがすごくイイです.個人的には現時点までのこのドラマの未華子ちゃんベストショットだと思います.
件の女性患者の病状検討会議中,ファイヤー東山先生に「猫目少女」呼ばわりされて不満そうな未華子ちゃん(笑).何よまったく! そんなこと言うんならロッカー室から出さなきゃよかった.(笑)
なお,その女性患者に関しては,当初はシックロールと見なしていた総診の医師たちとシックロールを否定していた看護士・大倉忠義氏の対立,および大倉看護士と当該患者の交流を軸とした紆余曲折がありましたが,その辺はレイによって割愛します.
さて,テレビ局に嫌われてデビューが遠のいたと落ち込んでいたファイヤー東山先生が,再びハイテンションで「デビューだ!! HAHAHA!!」とかほざいています.はいはいそうですか,デビューっていつですか,50年後ですかと軽くいなす未華子ちゃん.(笑)
すると,ファイヤー東山先生の口から予想外の言葉が.「9月19日,中野文化ホールでライブデビューだ! 会場は押さえた!」
未華子ちゃん驚愕.デビューまであと28日!? 総診の面々の,そして未華子ちゃんの明日はどっちだ!?
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