多部未華子ちゃん @鹿男あをによし


鹿男あをによし #9(再放送) [フジTV系]
2009/03/13


前回,その正体を暴かれた“鼠の運び番”の児玉清教頭は,さすがに観念したのか,神器“サンカク”の隠し場所を白状しました.曰く,一部の考古学関係者以外は入れない高松塚古墳の中に隠したと.そして,翌日に“サンカク”を返すと約束します.

その夜,未華子ちゃんと“鹿の運び番”玉木宏先生,綾瀬はるか先生,そして“狐の運び番”柴本幸先生の4人はこれまでの出来事と今後のことについて語り合うのでした.

実は,“鼠の運び番”児玉教頭の策略に騙されていた“狐の運び番”柴本先生は,“鹿の運び番”玉木先生のことを儀式を妨害する悪者だと勘違いしていました.前回,柴本先生が一旦は玉木先生たちへの協力を断ったのはそれが原因だったのです.そのことを詫びる柴本先生と,そんな柴本先生を見つめる未華子ちゃん.

ところで,この場には微妙な恋愛感情が交錯していました.実は玉木先生は密かに柴本先生に惚れているのです.一方,玉木先生のことが好きな綾瀬先生はそれが不愉快なのです.会話の端々にそんな先生たちの恋模様を感じ取った未華子ちゃんはなんだか興味津々の様子.

先生たちの恋模様を観察する未華子ちゃんの表情が本当に可愛らしかったです.この辺の表情の演技は見事なものだと思いました.

翌朝,玉木先生,綾瀬先生と未華子ちゃんの3人は,“鼠の運び番”児玉教頭から“サンカク”を返してもらうため,高松塚古墳を訪れます.

ところが,児玉教頭は姿を現さず,高松塚古墳に“サンカク”を隠したということも嘘だったことが判明します.騙されたことに気付き,狼狽する未華子ちゃん.しかし,児玉教頭も意外と往生際が悪いですなぁ.(笑)

児玉教頭は“サンカク”をいったいどこに隠したのか.未華子ちゃんたち3人は知恵を絞って考えます.早く見つけないと児玉教頭が“サンカク”を持ち逃げしてしまう恐れがあるのです.そうなれば,儀式遂行が不可能となって日本は危機に陥り,未華子ちゃんや玉木先生の鹿顔も元に戻らなくなってしまいます.ヤバイことになって参りました.

未華子ちゃんはふと思いつきます.木を隠すなら森,死体を隠すなら戦場.ならば,“サンカク”即ち三角縁神獣鏡は同様の鏡が多数ある場所に隠すのではないかと.すると歴女・綾瀬先生はある古墳の名前を思い出します.そこには多数の鏡が出土したままの状態で展示されているのです.

未華子ちゃんたちは件の古墳展示施設に駆けつけ,目的の三角縁神獣鏡を探し回ります.しかし,なかなか見つかりません.未華子ちゃんと綾瀬先生の思いつきは的外れだったのでしょうか.

困り果てていたその時,歴女・綾瀬先生がその本領を発揮します.その古墳の石室の周りで出土した鏡は33枚だったはずなのに,今数えてみたら34枚あるというのです.

かくして,未華子ちゃんたちは“サンカク”と称される三角縁神獣鏡を発見し,“鼠の運び番”児玉教頭から奪還することに成功したのです.

これで儀式を行うことができます.日本は救われ,未華子ちゃんと玉木先生の鹿顔も元の人間の顔に戻ります.未華子ちゃんがこんな笑顔を見せたのは,このドラマ始まって以来初めてではないでしょうか.

思えば,このドラマ開始時の未華子ちゃんは笑顔の全く無い,反抗的で扱いの難しい困ったちゃんでしたが,今ではこんなに可愛らしい女子高生になりました.“サンカク”が見つかって本当に良かったです.当方にとって“サンカク”発見・奪還の意義はここにあります.(笑)

その夜,“神の使いの鹿”に言われた通り“サンカク”を用いて“鎮めの儀式”を行うこととなります.ところが,儀式の場に姿を現した“鼠の運び番”児玉教頭はなおも“サンカク”を横取りし,これはオレのものだ,他人に渡すくらいなら壊してやると騒ぐ始末です.そして,付近を通りがかった電車の前に“サンカク”を投げ込んでしまいます.

“サンカク”が電車に激突して砕け散ってしまうかと思われたその瞬間,飛び出した黒い影が電車の直前を横切り,危機一髪で“サンカク”を確保したのです.その影は“神の使いの鹿”にまたがった未華子ちゃんでした.

いやー,本当にこのドラマは面白い.ポニーテールをなびかせ,神の鹿を駆って大跳躍を見せる未華子ちゃんの黒い影.そして,平城京・朱雀門を背に神の鹿にまたがり,三角縁神獣鏡をかざして微笑む未華子ちゃん.この絵を撮っただけでこのドラマの勝利です.スバラシイ.(笑)

それにしても,“鼠の運び番”児玉教頭は往生際が悪い,悪すぎます.鼠も呆れていましたよ.(^_^;


ついでと言っては何ですが,今回『歴女』の本領を発揮してこのドラマ最高の活躍を見せた綾瀬はるか先生です.綾瀬先生がいなければ日本は滅んでしまったかもしれません.いやマジで.(^_^;


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