父親(唐沢寿明氏)がモスクワ出張中のある日,旧陸軍時代からの父親の知人(橋爪功氏)が未華子ちゃん宅を訪ねてきました.この人もシベリア抑留経験者であり,抑留軍人の互助会のようなグループの代表をしていることもあって,以前から未華子ちゃんとも面識がありました.
橋爪氏をもてなす人妻未華子ちゃん.いいですなぁ.小生も未華子ちゃんにもてなされたい.(笑)
モスクワ出張中の父親が心配な未華子ちゃんは橋爪氏にその旨を話したのですが,橋爪氏は「シベリアに抑留されていた旧軍軍人が帰国後にソ連を訪れた例は他にもあり,皆無事に帰国している.心配無い」と言って未華子ちゃんを安心させるのでした.
そんな折,珍しく義理の父(つまり未華子ちゃんの父親の商売敵)から未華子ちゃんに電話がかかってきました.なんと,出張中の未華子ちゃんの父親が大変なことになったというのです.「モスクワで何かあったんですか!?」と取り乱して叫ぶ未華子ちゃん.
実はこのとき,未華子ちゃんの実父と義父はイランの石油事業入札を巡って熾烈な情報戦を繰り広げており,この電話もその情報戦の一環でした.つまり,義父は未華子ちゃんの実父がどこに行って何をしているかを探るために,未華子ちゃんに鎌をかけてきたのでした.
それにしてもひどい義父だなぁ.(-_-;
※以下,軍事(?)ネタ.
未華子ちゃんの父親(唐沢寿明氏)らがモスクワに到着すると,空港前にはカラシニコフを構えた兵士.そしてホテルに着くと謎の無言電話.空港から寄り道せずにホテルに入ったかどうかを確認するためのソ連当局の電話チェックです.東西冷戦時代ってのはつまんないことにリソースを割いていたのね.
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今回の未華子ちゃんの出番はこの写真だけでしたよ.(^_^;
いやしかし,未華子ちゃんの出番はともかく,ドラマ本編の話が飛び過ぎでひっくり返りましたがな.前回は石油事業入札を巡る熾烈な情報戦の真っ只中だったのに,今回はもう入札に競り勝ってから3年8ヶ月が過ぎましたって,なんじゃそりゃ(笑).入札本番のクライマックスがスルーされるとは.
おまけに今回は随所に終了フラグが立っていて,いったいどうしたのかと思えばなんと次回で最終回だそうです.いくらなんでも端折り過ぎだと言わざるを得ません.本来はもう少し続くはずだったものが打ち切られたとしか思えませんね.こういう重厚なドラマは流行らないのかなぁ.月9如きよりずっと面白いのに.ちぇっ.
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最終回,未華子ちゃんの父親(唐沢寿明氏)は石油事業をなんとか成功に導いた後,後進に道を譲って会社を退きます.そして,シベリアの地に眠る仲間の遺骨収集に余生を捧げることとなりました.そんな父親に「長い間,お疲れさまでした」と声をかける未華子ちゃんなのでした.
ちゃんと正座して神妙に父親の話を聞く未華子ちゃんがいいですな.髪形やメイク,衣装の威力か,かなり歳を重ねた感じが出ていますね.(^_^;
ということで,「不毛地帯」での未華子ちゃんの活躍もこれで終了です.お疲れさまでした.未華子ちゃんの出番はそんなに多くはなかったですが,いいドラマでした.ドラマの後半がかなり端折られてしまった(どう見てもそうとしか思えません)のが残念です.
※以下,飛行機ネタ.
おお,アエロフロートのイリューシンIl-62ではないですか.未華子ちゃんの父親(唐沢寿明氏)が慰霊と遺骨収集のためシベリアへ赴く際に搭乗した機体です.
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